COMBINING
髪の結合から「くせ」を捉える
毛髪結合の仕組みを知ることが、
くせ・ダメージ改善への最短ルート
髪のくせやダメージには髪の結合状態が大きく関係しています。その結合と、それぞれの結合の働きやもたらす影響を知ることで、毎日のヘアケアに活かすことが出来ます。結合の仕組みから現在の髪の状態、くせやダメージの原因を捉え、本質から理想の髪質に近付けます。
4つの毛髪結合を知る
ダメージ・くせの原因を押さえる髪の主成分であるケラチンタンパクは、アミノ酸がつながったポリペプチドからできています。そのポリペプチド同士を繋げているのが髪の結合です。結合は4種類から成り、4つがしっかり繋がっていてこそ髪は健康で強い状態になります。結合を整え、健康な髪を実現する仕組みを説明します。
※横スクロールでご覧いただけます
01水素結合
ダメージに
寝ぐせ・ブロー
髪が濡れると切れて、乾かすとまた繋がる結合が水素結合です。結合の中で最も弱く、濡れると簡単に切れます。ヘアカットやヘアケアなどの前に髪を濡らすのは、結合が切れて髪が軟らかくなり、効率的な施術となりデザインをつくりやすいからです。
-
乾いている状態
-
濡れている状態
-
乾かし方が不十分
-
正しく乾かした状態
正しいブローで
外部ダメージから守る
半乾きは傷みの原因!
完全に髪を乾かすことが美髪の秘訣
髪が濡れている状態は結合が切れているため、傷みやすく外部からのダメージも受けやすい状態です。濡れた状態で摩擦を加えることや紫外線を浴びることは傷みのもとに。しっかり結合が繋がった状態にするため、完全に髪を乾かします。
02イオン結合
ぱさつき・
まとまり不足に
パーマ・カラー・
縮毛矯正
-(マイナス)イオンと、+(プラス)イオンの結合。塩結合とも呼ばれます。イオン結合がしっかり結合している健康な髪は、弱酸性といわれる-イオンと+イオンのバランスが良いpH4.5~5.5の状態(等電帯)ですが、pHの変化でアルカリ性に傾くとイオン結合が切れます。ツヤや潤いを無くすの原因となるので、イオン結合のバランスを整える必要があります。
※横スクロールでご覧いただけます
イオンのベストバランスで
潤ツヤ髪に
-イオンと+イオンのバランスが良い
pH4.5~5.5の弱酸性に整える
髪偏ったイオンの状態を最も安定したpH4.5~5.5に戻してあげることで、健康で丈夫な髪にすることができます。時にパーマやカラーなどの後は一気にアルカリ性に傾くため、改善ケアでしっかりpH4.5~5.5まで戻します。
03シスチン結合
くせ毛に
パーマ
アミノ酸であるシステイン分子が2個つながった結合。S-S結合とも呼ばれます。髪のタンパク質は1本の鎖のように繋がって出来ていますが、この鎖と鎖の間に「はしご」のような構で形成されます。結合が切れたり、分子をかけ違えた結合になるとその部分の髪は軟らかくなるためくせ毛の原因になります。パーマではこの結合の仕組みを利用してウェーブをつけます。
うねりを解かし
真っ直ぐヘアをつくる
かけ違えた結合を一度切り離し
正しい結合に戻すとストレート髪に
くせに合わせたケア剤でチグハグに結合されたシステイン分子を切り離し、正しい結合に戻してあげることで強く丈夫な髪に導きます。くせが収まり真っ直ぐにストレートな髪質が叶います。
04ペプチド結合
切れ毛・枝毛に
パーマ・カラー・
縮毛矯正・洗髪
ペプチド結合は最も基礎的な結合で、髪の命ともいえる大事な結合です。髪は繊維状の縦の繋がりになっていて、縦の強さを支えるのがペプチド結合なのです。一度切れると元には戻りません。パーマやカラー、縮毛矯正などの繰り返しで過度なアルカリ剤を使用した場合や、髪の洗い過ぎなどによる加水などで結合が切れ、特に枝毛や切れ毛の原因になります。
※横スクロールでご覧いただけます
手遅れになる前に
こまめなヘアケアを
サロンと自宅の定期的なヘアケアで
結合が切れる前に改善する
一度切れると元には戻らないペプチド結合には切れる前のケアが重要。アルカリ剤を使用する時は、ダメージを防ぐ・戻すケアをしっかり取り入れて傷んだ状態が続かないようにします。こまめなケアがずっと続く健康髪を守ります。
すべての施術に
髪質改善を行います。
髪質改善ヘアエステケアプログラム
カット、カラー、パーマ、ストレート。すべてのメニューに髪質改善ヘアエステを行ってからデザインに入ります。一人ひとりの髪のコンディションを診断し、ダメージなどのトラブルを解決して美しい“素材”を創ります。