CONSTRUCTION

要素の働きを理解する

髪の主成分で弾力性があり、硬い性質を持つタンパク質。ケラチンは、髪だけでなく爪や皮膚の角質層を形成する成分で18種類のアミノ酸が結合して出来ています。不足すると髪そのものの状態を悪化させ、弱くスカスカの髪になってしまいます。

ダメージから守る重要な保護機能

髪の毛を覆っている一番外側にある組織で、外部からの刺激や髪の水分を守る保護膜のような役割をします。ウロコのように重なっているのが特徴。少しの摩擦でも傷ついたり開いたりしてしまうほどデリケートで、壊れると髪が傷みます。キューティクルが整うと健康な髪になるだけでなく見た目も美しいツヤ髪になります。

髪の中心にある不規則組織

髪の中心部にある組織。髪に必ずあるわけではなく、キューティクルやコルテックスのように規則的な構造をしておらず、在り方も様々です。メデュラの機能については、現在も研究が進められています。

髪内部の大部分を占める重要な組織

髪の85～95％を占めるとても大切な部分で、髪の内部を形づくります。コルテックスには、コルテックス細胞のほかメラニンも含まれます。髪の強さやしなやかさのもととなり、毛の太さもコルテックスの量によって決まるため、丈夫な髪にはコルテックスの量が多いことが条件になります。

コルテックスを支えコシをつくる主成分

コルテックスの中にある繊維状の組織で、コルテックス細胞の約40～45％を占めます。中身はさらに数個～数十個のミクロフィブリルと呼ばれる繊維、その間を満たす間充物質からできていて、髪を形づくる骨組み部分です。髪に弾力やしなやかさ、ツヤを与え、パーマなどの薬剤が浸透する部分でもあります。

光ダメージから守り髪の色素をつくる

コルテックス内にある物質で髪の色を決めるものです。髪の色はメラニンの種類と量で決まり、多いほど髪は黒く、少なくなると白髪になります。また、光を吸収する働きがあり、有害な紫外線(UV)を吸収し、頭部や体を守ってくれます。ブリーチなどはメラニンを壊し、髪色も変えるカラー方法です。

髪の栄養や薬剤の浸透を手助け

マクロフィブリル間をつなぐ物質。髪に弾力やしなやかさ、ツヤを与える作用があり、間充物質が移動することでパーマやカラー剤が作用すると言われています。キューティクルの剥がれなどで間充物質が流出すると髪の健康状態を保つことができず、傷みやくせ、カラー落ちなど様々な影響が発生するため、流出を防ぐケアが美しい髪を維持するために大切です。

細胞同士をつなぐ接着剤の役割

細胞膜複合体の略。髪の内部を延びる通り道のような形状で、キューティクルやコルテックスの細胞同士をつなぐ組織です。髪を理想的な状態に保つための水分や栄養素、またヘアカラーやパーマ薬剤、トリートメントなどを運びます。